Calit2、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校、アーバイン校
4つのカリフォルニア州技術革新 (California Institutes for Science and Innovation) イニシアチブの1つであるCalit2は、2000年に、カリフォルニア大学サンディエゴ校とカリフォルニア大学アーバイン校が共同で開始しました。この研究所は、デジタル界の未来のために共同の研究環境を開発する試みとして、複数の大学の多数の学部のメンバーで構成される研究チームが誕生しました。これらのチームは、個人の専門知識を統合して、より総合的な研究を行うと共に、教授陣から学生、業界、政府、地域のパートナーに至るまで、参加範囲を拡大しています。
Calit2の革新的な哲学が、物理的な空間を越えた新しい設計原則を生み出したのです。カリフォルニア州からの供与資金1億ドルを使用して、Calit2は、カリフォルニア大学サンディエゴ校 (UCSD) とカリフォルニア大学アーバイン校 (UCI) の2つの建物を設計および建築しました。これらの最先端の建物は「生きた実験室」と考えられています。たとえば、UCSDの建物の屋根には、無線の実験のための「アンテナ ガーデン」があります。UCIの建物は、米地質調査センターによって構築され、地震発生時の建物の動きを監視する40個の振動センサーが付けられています。これらの建物には、クリーン ルーム、MEMS研究室、リアルなバーチャル リアリティ施設、デジタル シネマ シアターなどのユニークな設備も完備しています。
Calit2は、帯域幅設備も充実しています。たとえば、UCSDの建物には、60万メートル近くのギガビット イーサネット ケーブルが設置されており、150本の光ファイバーがUCSDのキャンパス ネットワークと建物をつないでいます。研究所では、ナノ テクノロジ (装置やセンサーの開発を含む)、生命科学 (バイオ・マクロ・電子・機械システムを含む)、情報技術 (特に大量のデータセットのサポートおよびそのデータの視覚化を含む)、および電気通信 (ワイヤレスおよび光ファイバー) などの分野の研究が活発に進められています。
Calit2の研究者にとって、視覚化は非常に重要です。建物自体が、帯域幅の観点からだけでなく機能面からも視覚化に対応できるよう設計されており、多くの作業室は、ニーズに沿って環境を変えられるよう、簡単に移動できるモジュール式の家具が設置されています。研究所では、ビデオ会議は、多くのCalit2プロジェクトの研究開発において長年にわたり重要な役割を果たしてきました。しかし、研究所内には 900人を超える研究者がおり、米国全土または世界中の複数の大学で作業しているグループ間でシームレスにコミュニケーションを取れることが重要になります。Calit2では、ビジュアル面で最高の鮮明度が実現でき、「日常的に使用できる」ビデオ通信システムを必要としていました。
LifeSize® Room™およびLifeSize® Express™高解像度ビデオ システムが、カリフォルニア大学サンディエゴ校とカリフォルニア大学アーバイン校に導入され、総務担当者、教授陣、学生から絶賛を受けています。「複数の高解像度ビデオ会議システムを審査したところ、多機能のLifeSize Roomシステムが、従来のSDシステムに比較して大幅に改善された画質を手頃な価格で提供していることが分かりました」と、Calit2の上級プロデューサー/ディレクターのHector Bracho氏は述べています。「LifeSize製品は低価格であるため、校内の建物にユニットをすぐに展開できました。また、最先端のテクノロジを常に使用するというCalit2の哲学に沿っています。」
LifeSize高解像度ビデオ システムは、実装以来、十二分に活用されています。「ビデオは私たちの共同作業の中心的な役割を果たしており、LifeSizeは、常に起動した状態にしておけるため非常に便利です」とCalit2の通信ディレクターのDoug Ramsey氏は語っています。「LifeSizeは信頼性が高く、操作性が高いので、毎日使用しています。」
同研究所は、世界で最高の高解像度を誇る3つの科学ディスプレイ システムのうち2つを構築しました。これらは一言で表せば巨大なビデオ用壁面で、科学者がデータを視覚的に、また共同で探求できるというものです。カリフォルニア大学サンディエゴ校の高インタラクティブ並列ディスプレイ スペース (Highly Interactive Parallelized Display Space、HIPerSpace) は、32インチx7.5インチ ディスプレイ (モニター70台) で、画面の解像度は28,700万ピクセルにもおよびます。LifeSizeシステムは、エンジニアがプログラミングを行っている間の通信チャンネル接続のトラブルシューティングに使用されています。
Calit2の海洋微生物環境調査のためのコミュニティ サイバー インフラストラクチャ (Community Cyberinfrastructure for Advanced Marine Microbial Ecology Research、CAMERA) プロジェクトでは、LifeSizeビデオ システムは、複数の研究グループに接続して、情報を共有するために使用されています。2,400万ドルをかけたこのプロジェクトでは、Calit2、スクリップス海洋研究所 (Scripps Institution of Oceanography)、ロックビルのJ.クレイグ ベンター研究所 (J. Craig Venter Institute)、医学部が協力して、最先端の計算リソースを構築し、世界の海洋微生物群落の遺伝子コードを解読するソフトウェア ツールを7年間かけて開発しました。
Calit2は、環太平洋国際研究コミュニティ (Pacific Rim Applications and Grid Middleware Assembly、PRAGMA) の拠点地であり、LifeSizeシステムは、UCSDの研究者がアジアやオーストラリアの同分野の研究者と定期的な共同研究を行うために使用されています。
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